教室員からの
メッセージ
若手集合

さまざまなキャリアパスの医師

氏名
井ノ口 美香子
出身大学
慶應義塾大学
先生のキャリアを教えてください。
  • 小児科1~2年目 慶應義塾大学病院
  • 短期出張:浦和市立病院(現さいたま市立病院)、横須賀共済病院、伊勢慶應病院
  • 3~4年目 足利赤十字病院
  • 5~8年目 慶應義塾大学病院
  • 9年目~現在 慶應義塾大学保健管理センター
現在されている業務の内容や魅力について教えてください。
私の主な業務は「学校保健」です。毎日異なる慶應義塾の学校保健室に通い、塾生・教職員の健康管理や相談、教育にあたります。週1回、大学病院の内分泌代謝外来も担当していますが、普段多くの時間接するのは元気な子ども達です。保健管理センターは大学の附属研究所でもあり、継続的な研究活動や予防医学的な発信も可能です。子どもから大人までを対象とした臨床・研究・教育、様々にチャレンジできるところが最大の魅力です。
これから小児科医になる先生にメッセージをお願いします。
私は小児科医として、自分の学んだことを患者さんにお話して一緒に病気と闘うことも好きでしたが、元気な子ども達にも身体や医学の面白さを伝えたくて、学校で食育や性教育などの授業を受け持つようになりました。最近は教員免許も取得して高校生の通年授業(保健)も始めました。皆さんはどんな小児科医になりたいですか。好きなことにチャレンジする気持ちを持ち続けるなら、キャリアの可能性は無限大かもしれません。楽しんで!
氏名
大隅 朋生
出身大学
横浜市立大学
先生のキャリアを教えてください。
  • 小児科医1年目 慶應義塾大学医学部小児科
  • 2年目~5年目 国立霞ケ浦病院、浜松赤十字病院、済生会宇都宮病院、大田原赤十字病院、けいゆう病院
  • 6年目~10年目 慶應義塾大学医学部小児科
  • 11年目~18年目 国立成育医療研究センター小児がんセンター
  • 19年目~  子ども在宅クリニック あおぞら診療所墨田
  • 20年目~ 子ども在宅クリニック あおぞら診療所せたがや
現在されている業務の内容や魅力について教えてください。
東京23区を対象とした在宅医療機関に勤務しています。対象は小児疾患あるいは障害を有して自宅で過ごす小児および移行成人です。患者さんの多くは医療的ケア児・者ですが、小児がん患者の在宅医療を積極的に行っており、私の専門知識と経験を活かし、がん診療の中心的な役割を担っています。子どもが、望む場所で“生ききる”ことを家族とともに“支えきる”現場には、臨床力のみならず人間力が求められると感じています。
これから小児科医になる先生にメッセージをお願いします。
医師として、そして人として、自らの軸を確立し、どのように生きたいかを意識してほしいです。そのために適した環境や職場、専門分野を選択することが重要です。キャリア選択においては、失敗を恐れずに直感を信じる行動力と、一度進んだ道が合わないと感じた場合は軌道修正できる柔軟性が大切です。将来の姿を明確にし、主体的に選択を行って、自らの道を切り拓くことが、充実した医師人生を築く鍵となると思います。

大隅先生のインタビュー記事はこちら

氏名
香取 奈穂
出身大学
広島大学
先生のキャリアを教えてください。
  • 小児科1~2年目 慶應義塾大学小児科
  • 3~7年目 川崎市立川崎病院(半年間の産休・育休含む)
  • 8~13年目 慶應義塾大学小児科(1年間の産休・育休含む)
  • 14~16年目 独立行政法人国立病院機構東京医療センター
  • 17年目~現在 慶應義塾大学病院
現在されている業務の内容や魅力について教えてください。
私は精神保健班に所属しています。特にこころの面から、子どもの健やかな育ちを応援するのが精神保健班です。発達障害、心身症、神経症、内因性精神病など、さまざまな疾患を診ますが、小児科精神保健班の大きな特徴は、どの子ども、家族の診療にも関係性の視点を基盤にしていることです。子どもは関係性の中で育ちます。小児科医は周産期から子どもとその家族に関わることができ、最早期発見・最早期介入が可能であることが最大の魅力です。
これから小児科医になる先生にメッセージをお願いします。
小児科医は子どもたちの総合医と言いますが、言い換えればどの専門班の小児科医も精神保健班でもあるなと思います。小児科医は家族丸ごと抱え、家族と一緒に子どもの発達・成長を喜び合うことができます。たくさんの笑顔に出会うと思います。
子どもは困ったら小児科に来てくれます。さあ、子どもの声に耳を傾けましょう!
そして先生方の声は上級医が耳を傾けてくれますから、ちゃんと頼ってくださいね。
氏名
妹尾 祥平
出身大学
慶應義塾大学
先生のキャリアを教えてください。
  • 小児科1年目 横浜市立市民病院、慶應義塾大学病院小児科
  • 2-3年目 済生会宇都宮病院
  • 3年目 静岡市立市民病院
  • 4-5年目 慶應義塾大学病院小児科(心臓班)
  • 6年目~現在 東京都立小児総合医療センター循環器科
現在されている業務の内容や魅力について教えてください。
私は小児循環器医として働いており、先天性心疾患を中心に不整脈、心筋症、肺高血圧など小児循環器疾患全般を診療しています。エコーやカテーテル検査などをおこない、カテーテル治療や手術適応の判断をおこない、心臓血管外科・集中治療科の先生方とともに周術期管理をしています。手術や治療が終わって元気に退院する時、外来でぐんぐん成長しているのを見たときはとても幸せな気持ちになり、やりがいを感じられます。
これから小児科医になる先生にメッセージをお願いします。
小児科医を目指しているあなたはどんな将来像を描いていますか。市中病院などで地域に根差した医療をおこなう小児科医?専門施設でサブスペシャリティの専門性を高めていく小児科医?大学院で研究する小児科医?慶應の医局ならすべてを目指せますし、途中で変更も可能です。医局人数が多い慶應ならではの多様性がきっとあなたの目指す医師像の支えになります。教室の仲間としてお会いできることを楽しみにしております
氏名
田中 竜馬
出身大学
慶應義塾大学
初期臨床研修施設
平塚市民病院
先生のキャリアを教えてください。
  • 小児科1年目 慶應義塾大学小児科
  • 2年目 横浜市立市民病院
  • 3年目 済生会宇都宮病院
  • 4~5年目 慶應義塾大学病院
  • 6~8年目 Michigan State University/Sparrow Hospital
  • 9~11年目 The University of Texas/MD Anderson Cancer Center
  • 12年目 St. Jude Children’s Research Hospital
  • 13年目 慶應義塾大学病院
  • 13年目~現在 Medical College of Wisconsin/Children’s Wisconsin
現在されている業務の内容や魅力について教えてください。
私は小児脳腫瘍内科の臨床とともに、免疫療法の開発研究に従事しています。小児脳腫瘍は子供のがんの中で最も予後の悪い疾患であり、新規の治療を提供することで、これまで治らないとされてきたものを治療できるようにするために、同じ志を持った仲間と協力し努力しています。研究は未来を切り開いていく手段であり、同時に臨床で未来を現在にもたらす可能性のある仕事に携わることが魅力です。
これから小児科医になる先生にメッセージをお願いします。
小児科医の仕事は常に患者さんとその家族に大きな影響を与え、共に学び自己成長の機会も豊富です。私たちの働き次第で、病気になったり、医療機関に来るという経験のなかでもポジティブな何かを提供できるとすれば、その方々の残りの人生に与える影響も大きく、魅力のある仕事です。さらに少しの好奇心があり、少しの余力があれば、海外での仕事に関わることで、同様な経験を海外で得る可能性もあります。
氏名
福島 直哉
出身大学
慶應義塾大学
初期臨床研修施設
平塚市民病院
先生のキャリアを教えてください。
  • 初期臨床研修 平塚市民病院
  • 小児科1年目 慶應義塾大学病院 / 足利赤十字病院
  • 2~3年目   大和市立病院
  • 4~5年目  日野市立病院
  • 6~13年目  東京都立小児総合医療センター 循環器科
  • 14年目~現在 平塚市民病院
現在されている業務の内容や魅力について教えてください。
平塚市民病院は市中の中規模の病院で、小児や新生児の入院対応、救急診療を行っています。比較的広域の医療圏をカバーし、年中欠くことなく二次診療を行っています。この地域では二次診療が可能なのは当院だけで、ニーズは非常に高く、やりがいがあります。個人的には、小児循環器専門医として、新生児医療や学校健診の段階から未診断の心疾患の診療に関わることで、地域における小児サブスペシャリティーの重要性も感じています。
これから小児科医になる先生にメッセージをお願いします。
子どもたちの診療を行うことは、その子たちの将来に関わることであり、責任の重い仕事ですが、とてもやりがいがあると思います。子どもたちは大人のように自分の症状や苦痛をうまく表現できないため、小児科医はその思いに共感する力が必要です。また、小児科学全般に渡る知識を習得することが求められます。慶應小児科学教室には経験の豊富な各専門分野でのスペシャリストが多く在籍しており、研修する環境としては最適でしょう。
氏名
柳橋 達彦
出身大学
慶應義塾大学
先生のキャリアを教えてください。
  • 小児科1~2年目 慶應義塾大学小児科
  • 3年目 慶應義塾大学精神神経科
  • 4~5年目 さいたま市立病院小児科
  • 6~10年目 慶應義塾大学医学部クリニカルリサーチセンター(現・臨床研究推進センター)
  • 11~19年目 駒木野病院 精神科、児童精神科
  • 20年目~現在 自治医科大学とちぎ子ども医療センター子どもの心の診療科 資格等 小児科専門医、子どものこころ専門医、臨床遺伝専門医、精神保健指定医
現在されている業務の内容や魅力について教えてください。
子どもの精神疾患や発達を扱う児童精神医学を専門にしています。児童精神医学は、子どもの特性や取り巻く環境を理解し、子どもの発達を促すことを目指します。同じ病名であっても個人差が大きく、教科書やガイドラインだけでは解決しません。自分の経験や知識をフル回転させながらオーダーメードで治療方法を考えます。困難を乗り越えて活躍を始める子ども達を見た時に、この仕事にやりがいを感じます。
これから小児科医になる先生にメッセージをお願いします。
小児科医の活躍の場は多岐に渡り、得意分野や興味に合わせた進路を歩むことができるのが大きな魅力です。私は小児科の基礎を学んだ後、精神医学、遺伝学、疫学・統計学に寄り道しました。遺伝学では家族関係を推し量る能力、疫学・統計学では物事を見える化して相手に説明する技術を学びました。分野は異なりますが、現在の臨床に大いに役に立っています。皆さんも色々と寄り道をしながらオンリーワンの小児科医を目指してください。
氏名
山澤 一樹
出身大学
慶應義塾大学
先生のキャリアを教えてください。
  • 1~2年目 慶應義塾大学小児科
  • 3~4年目 共済立川病院小児科
  • 5年目 国立成育医療研究センター周産期診療部
  • 6年目 さいたま市立病院周産期母子医療センター
  • 7〜10年目 慶應義塾大学大学院(国立成育医療研究センター研究所)
  • 11~13年目 Department of Physiology, Development & Neuroscience, University of Cambridge, UK
  • 14~16年目 慶應義塾大学小児科
  • 17年目~現在 国立病院機構東京医療センター遺伝診療科
現在されている業務の内容や魅力について教えてください。
周産期、小児から成人まで遺伝性疾患全般を幅広く診療しています。最近はがんゲノム医療を初めとして、遺伝子検査がかなり一般診療に普及してきており、また遺伝子治療薬も相次いで上市されています。慶應小児科は伝統的に先天性疾患や遺伝性疾患に強く、これまで諸先生方から薫陶を受けて学んできたバックグラウンドを存分に活かすことができます。また研究から臨床へシームレスに知見を移行できる分野でもあります。
これから小児科医になる先生にメッセージをお願いします。
小児科医として日常的に遭遇する疾患の診療はもちろん重要ですが、自身の専門性を深め、self-brandingしていくことはもっと重要です。慶應小児科では各専門領域のスペシャリストが幅広い研修プログラムを提供しており、将来どのようなサブスペシャリティを選択しても、皆さんをしっかりとサポートいたします。未来の小児科医として、皆さんの輝かしいキャリアと、子どもたちの健康への貢献に期待しています。
氏名
山田 全毅
出身大学
金沢大学
初期臨床研修施設
東京都済生会中央病院
先生のキャリアを教えてください。
  • 卒後1-2年:東京都済生会中央病院で初期臨床研修
  • 卒後3-5年:慶応義塾大学病院プログラムで小児科専門研修、
    横浜市立市民病院、足利赤十字病院、佐野厚生総合病院での研修を含む
  • 卒後4-5年:慶応義塾大学病院で小児感染症の専門研修を行う
  • 卒後6-9年:アイオワ大学小児科で小児科レジデントの研修を行う
  • 卒後10-12年:ピッツバーグ大学で小児感染症フェローの研修を行う
  • 卒後13年:ピッツバーグ大学で、移植後感染症の臨床と研究を行う
  • 卒後14年:国立国際医療研究センターに着任
  • 卒後15年:同センター医長に着任、現在に至る
現在されている業務の内容や魅力について教えてください。
初期臨床研修の時から感染症の勉強をしたいと希望があったので、大学での小児科研修を経て米国に渡り、8年間、小児感染症の臨床と研究を行ってきました。現在は、研究・臨床・教育を行っていますが、特に臨床に還元できる、または臨床で経験する病態をより深く理解できるような、橋渡し研究の実践を目指しています。新たな知見を自ら報告しそれによって診療ガイドラインをまとめるような仕事もあり、やりがいを感じています。
これから小児科医になる先生にメッセージをお願いします。
小児科医としてのキャリアパスは多岐にわたります。私は感染症を中心に、限られた範囲の疾患や病態について深く突き詰める、専門家としてのキャリアを歩んできました。一方で、今でも、一般診療をする際には、幅広いスキルとこどもの問題を解決するための対応力を求められることに、やりがいも感じます。多様なキャリアを歩んでいる諸先輩方を参考に、自分のやりたいことを見つけて突き進んでください。

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